今回は、本館(第23回)に続く「毛利邸画像堂」。
毛利博物館・旧毛利家本邸の広大な敷地内には多くの近代建築がありますが、東側に並ぶ祖霊社と画像堂は、毛利家にとって先祖を祀り、祈りを捧げる神聖な場所です。
画像堂は、一見仏教建築のように見えますが、中に祀ってあるのは、毛利元就木像と元就以下歴代当主の肖像画と写真です。「画像堂」という名称も珍しいですが、空間内に祀るものを宗教色のない肖像画と写真としている点は、近代的構想と言って良いでしょう。
内部の中央に立つと、山口、いや日本の歴史を支えてきた藩主たちに思わず手を合わせたくなります。
幻想的で荘厳な空間がそうさせるように感じました。