• 私たちは、近代建築をテーマに、建築文化や景観まちづくりに関する研究を行っているグループです。

やまぐち近代建築ノート連載 第27回 毛利邸画像堂~先祖の肖像を祀る祈りの空間

▲画像堂南西側外観。二重垂木に支えられた宝形屋根に、片流れ屋根の裳階、反りのある向拝の構成は、外観の優美さを際立たせる。横長の花頭窓は独特だ。
〈上〉画像堂内部。内陣正面に御木像安置室の扉。上部画像は、正面に毛利元就、向って右側に隆元、左側に輝元、以下右・左の順に並んでいる。(許可を受け撮影)
〈下右〉画像堂正面外観。基壇の上に建ち、水平感と安定感のある建物だ。外陣が広いのは、多くの人々の集まりを想定したからか。
〈下左〉長谷寺阿弥陀堂(鎌倉市)は、近代のお堂の一つ。阿弥陀如来座像を安置し、向拝は無いが、屋根形状や空間構成は似ている。

今回は、本館(第23回)に続く「毛利邸画像堂」。
毛利博物館・旧毛利家本邸の広大な敷地内には多くの近代建築がありますが、東側に並ぶ祖霊社と画像堂は、毛利家にとって先祖を祀り、祈りを捧げる神聖な場所です。

画像堂は、一見仏教建築のように見えますが、中に祀ってあるのは、毛利元就木像と元就以下歴代当主の肖像画と写真です。「画像堂」という名称も珍しいですが、空間内に祀るものを宗教色のない肖像画と写真としている点は、近代的構想と言って良いでしょう。

内部の中央に立つと、山口、いや日本の歴史を支えてきた藩主たちに思わず手を合わせたくなります。
幻想的で荘厳な空間がそうさせるように感じました。

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