第9回「山口県ヘリテージ・マネージャー養成講座」が令和2年1月11日(土)に開催されました。
今回は、宇部窒素工業ケミカル本事務所の視察から始まりました。
その後、宇部市民会館、宇部興産ビル、ヒストリア宇部と見学。
午後からは、瀬口氏、原田、そして山口大学の牛島先生の講演と続きました。
瀬口さんは、自ら経験された文化財建造物の改修や活用について、私は「山口県の近代化産業遺産について」の講演。特に産業の開拓者と建築家の関係(ex.渡辺裕策・俵田明と村野藤吾)を探り、産業観光への可能性について話しました。
最後に、山口大学の牛島先生が、自らの研究活動の経験や事例を基に、「地域景観と文化財建造物~周辺環境が有する歴史・文化・生業の中で建築資産を価値付ける」のタイトルで講演されました。特に文化的景観のモデル事業として携わられた福岡県柳川市の掘割、モタセ、クリーク集落などの事例報告は、興味深く面白かったです。文化的景観の奥深さを教えていただきました。
〈 内容 〉
日時:平成30年2月24日(土)9時30分~16時30分
場所:宇部市文化会館ほか
1 視察 9:30~12:00
(1) 宇部窒素工業ケミカル本事務所
(2) 宇部市渡辺翁記念会館・宇部市文化会館(外観のみ)
(3) 宇部興産ビル
(4) ヒストリア宇部
2 講義(会場:ヒストリア宇部)
(1)(仮題)再生と利用~歴史的建造物の再生・地域による活用事例~ 13:00~14:00 講師:瀬口哲義 氏(山口近代建築研究会)
(2) (仮題)山口県の近代化産業遺産について 14:00~14:50 講師:原田正彦 氏(山口近代建築研究会、日本建築学会山口支所長)
(3) (仮題)地域景観と文化財建造物~周辺環境が有する歴史・文化・生業の中で建築資産を価値付ける~ 15:00~16:30
講師:牛島朗 氏(山口大学大学院 創成科学研究科工学系学域 感性デザイン分野 助教)