香川県立体育館は、1964年竣工、丹下健三∔都市・建築設計研究所設計、構造は岡本剛構造設計事務所。築55年。
下関市立体育館は、1963年竣工、構造家・坪井善勝が自ら意匠設計も手掛けた唯一の作品。築56年。
丹下健三氏、坪井善勝氏ともに東大教授であり、二人の協働により国立代々木競技場や東京カテドラル聖マリア大聖堂などの傑作が生みだされました。
ほぼ同時期に建設され、建築界に衝撃を与えたこれらモダニズム建築は、半世紀余りしか経っていないにもかかわらず、現在解体の危機に瀕しています。
建築は、過去と未来をつなぐ存在です。
このまま名建築が無造作に壊され続けて、都市の未来は豊かなものになるでしょうか。
11/30日の建築家・竹山聖講演会&シンポジウムでは、これらの建物の未来についても語り合いたいと思います。。
◆ 建築家・竹山聖氏講演会&モダニズム建築を考えるシンポジウムのご案内
〈タイトル〉未来に残すべき建築~モダニズム建築の継承のために~
〈開催日時〉令和元年11月30日(土)13:30~16:00
〈開催場所〉海峡メッセ下関10階 国際会議場
〈内 容〉
(1)基調講演
竹山 聖氏(建築家・京都大学大学院工学研究科建築学専攻教授/山口県内に作品/坪井善勝氏の弟子の構造設計者・今川憲英氏と協働/奥様が下関出身)
(2)シンポジウム「(仮称)未来に残すべき建築」
[司会進行] 原田正彦氏(日本建築学会中国支部山口支所長)
[パネリスト]
平野祐一氏(建築家/平野地域計画主宰/香川県在住/香川県立体育館保存運動に携わる)
今村剛浩氏(建築家/IRA建築設計事務所主宰/下関市在住/下関市立体育館保存運動に携わる)
岡松道雄氏(山口大学感性デザイン工学科教授)
〈主催〉日本建築学会中国支部
〈協力〉NPO法人まちのよそおいネットワーク&山口近代建築研究会
〈後援〉(一社)山口県建築士会、(一社)山口県建築士事務所協会、(公社)日本建築家協会中国支部ほか