この度、山口県内の近代建築82件を紹介した「やまぐち近代建築ノート」を自費出版しました。2020年4月から2023年12月まで3年9ヶ月にわたって山口新聞に連載していた投稿記事を編集し、新しい知見を加えて書き直したものです。「山口県は近代建築の宝庫」との信念のもと、明治・大正・昭和を生き続けた山口県の歴史的建造物82件を訪ね歩き、その魅力と謎を解き明かしたつもりです。
この本の特徴は以下の通り。
特徴その1:82件の近代建築はその建設時代背景がわかるよう、年代の古い順に並べて解説しています。時代別の目次があり、明治建築19件、大正建築26件、昭和(戦前)建築27件、昭和(戦後)建築10件となっています。
特徴その2:シンプルな構成と明快なレイアウトで、画像も多く理解しやすくなっています。建築物ごと基本2ページ、重要文化財級のものは3ページ。本文1000字、外観や内部画像等に加え、概略マップを添付しています。
特徴その3:近代建築の歴史的、文化的価値だけでなく、まちづくりの視点からの保存や活用提案なども積極的に行っています。
1)「スクラップ&ビルド」から「ストック&リノベーション」へ
2)「エリアリノベーション」による歴史まちづくりへ
3) 子供から大人まで、建築愛護の精神を広げる活動を