• 私たちは、近代建築をテーマに、建築文化や景観まちづくりに関する研究を行っているグループです。

令和2年度山口県ヘリテージマネージャー・ステップアップ講座(第3回 前半)

▲ 長門古市の民家(中野別宅・吉村家・中野本家)

令和2年10月10日(土)、HMS講座第3回目は、長門地区の文化財建造物と、温泉街のリノベーションの視察でした。
天気予報では曇りだったのですが、11時頃からは雨が…。
しかし、めげずに視察は傘をさして強行しました。

午前中は、長門市日置古市の民家と町並みの視察。
案内人は、地元建築士の山根氏と石本氏でした。
中野家は江戸期からの呉服屋で、あたり一帯多くの土地を抱えていたそうで、本家も別宅も、近代和風に別棟の洋風建築を持つ素晴らしい建物でした。
大きな吹き抜けのある店舗部分も面白いけど、何といっても感動したのは本宅離れの三階建洋館。
本宅は皇族の閑院宮殿下が宿泊されたという歴史も持っているとのこと。
三階部分は4面とも窓で、周囲が見渡せる望楼のようになっていました。
また、吉村家は、かつての薬局の雰囲気がそのまま残っていました。
素晴らしい吹き抜けの店舗部分。これは、中野本家と共通する空間でした。

これらはいずれも、登録文化財級の建物だと思います。地域のお宝は、まだまだ古い街並みの中に眠っている…と、改めて思った次第です。

 〔第3回講座〕
日時 令和2年10月10日(土)9:30~16:30
場所 長門市日置古市の民家と町並み→長門市湯本温泉街のリノベーション
1 視察1 古市内民家視察 中野別宅→吉村家(旧薬局)→中野本家(旧呉服店)  
        案内人:石本治氏、山根満広氏
2 長門湯本のリノベーションについて  木村大吾 氏/㈱金剛住機取締役
3 視察2 リノベーション事例(古民家をカフェに、旧宿舎を店舗に)

 ※コロナ対策として、体温測定を行い、3密を避け、マスクを着けて実施いたしました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です