2019.10.26日、山口市小郡の住民グループ(おごおり地域づくり協議会、おごおり文化協会、老人クラブ連合会小郡支部、四十八瀬川をきれいにする会など)と、山口近代建築研究会が協力して「桂ヶ谷貯水池堰堤見学会」を実施しました。
会場は同じく山口市小郡新町西公民館。
6月に続く第二回目で、今回は前回を上回る40名の参加がありました。
10:00~10:10 主催者代表挨拶 国安克行(おごおり地域づくり協議会会長)
10:10~10:40 堰堤の歴史について 原田正彦(山口近代建築研究会)
10:45~12:30 公民館を出発し、歩いて20分くらいのところに堰堤を、南、北、東の3ルートからアプローチ。
12:30~13:00 昼食(地元の婦人会によるカレーが用意されていました。)
13:00~14:00 意見交換
今回は、アプローチ小道全てきれいに草刈りがされて、歩きやすくなっていました。
また、倒木もきれいに除去されていました。国安さんはじめ住民の方々に深く感謝です。
カレー昼食の後の意見交換も、とても有意義でした。
やはり、まずは雑木の整備が一番に取り組むべきこと。
次に、東側アプローチは、小道のそばの堰堤からの水が小川となって流れており、自然環境の道として魅力的で、ここから整備を進めるべき、との意見が多かったです。
今回、継続的協議を持ち、将来市に整備要望をするため、上記団体で整備実行委員会を立ち上げました。
環境整備、昼食の準備を含め、心から地元の方々に感謝、感謝して帰りました。
〔国指定登録有形文化財・桂ヶ谷貯水池堰堤〕
山口県山口市小郡上郷2915/1923(大正12年)/2015年一部改修/登録有形文化財(建造物)/2016.08.01(平成28.08.01)登録/重力式コンクリート造堰堤、堤長24m、堤高13m/1基
椹野川水系四十八瀬川右支桂ヶ谷川に築かれた旧水道堰堤。堤長二四メートル、堤高一三メートル規模、表面石積の重力式コンクリート造堰堤。緩やかなアーチ平面と、煉瓦積で丁寧に築いた取水塔及び高欄が特徴的。中国地方につくられた初期の水道堰堤の一つ。
画像上左:南ルートから行くと、空の貯水池を超えたところに堰堤が突然現れる。
画像上右:参加者で記念写真。
画像中1:四十八瀬川そばの新町西公民館が会場。小山の向こうが桂ヶ谷。
画像中2:まずは、国安会長があいさつ。
画像中3:私の発表。歴史、設計者、堰堤から街中への水供給システム、そして整備提案。
画像中4:堰堤上部の通路。煉瓦積みの高欄が鮮やか。
画像中5:濾過地の方へ行くには、丘を越えて。
画像下1:配管のバルブが残っていた。
画像下2:東アプローチから堰堤下へ。水があふれている。
画像下3:漲水地に水が溜まらないよう、市が穴をあけ改修を行っている。
画像下4:昼食カレーがおいしかった!
画像下5:意見交換会は、各自が感想を踏まえ、整備に対する提案を述べた。