令和元年10月13日(日)、士会HMの仲間二人と待ち合わせ、「日置レトロ祭り」に参加。
メインの中野家は江戸期からの呉服屋で、あたり一帯多くの土地を抱えていた豪商。
(1) 中野本店・本宅
大正7年建設。
本店:木造2階建、切妻造、桟瓦葺
本宅:木造平屋建て、一部洋館3階建、入母屋造、桟瓦葺
本店の大きな吹き抜けのある店舗部分には、大きな梁が。二回には反物を置いた棚がずらりと並ぶ。
ここも面白いけど、何といっても感動したのは本宅の三階建洋館。
三階部分は4面とも窓であたりが見渡せる望楼のようになっている。
本宅は明治天皇の弟の閑院宮殿下が宿泊されたという歴史も持っている。
(2) 中野本店別荘
大正末~昭和初期。(棟札はあるらしい)
木造2階建、入母屋造、桟瓦葺
別棟で、小規模な店舗と浴室棟の洋館2棟を持つ。
廊下が日の字に配され、中央部は和室畳敷き。
それぞれの平面の角々に、茶室、洋室居間、食堂が配置されるユニークな平面。
(1)(2)のいずれも登録文化財に十分値する。(重要なのは家主さんの理解だが…)
国道191号からは、少し外れた旧街道沿いはじっくり見ることがない。
地域のお宝は、こうした古い街並みの中に隠れている。
(EOSD70)
原田正彦2019年10月16日 4:11 PM /
山口県の山陰地方にこんなに立派な近代和風と洋館の住まいがあるなんて、驚きです。内装、外装とも傷んだ箇所もかなりありましたので、早めに改修することが望まれますね。