• 私たちは、近代建築をテーマに、建築文化や景観まちづくりに関する研究を行っているグループです。

下関市内近代建築視察~令和元年度山口県ヘリテージマネージャー養成講座(第4回)

令和元年10月5日、第4回「山口県ヘリテージ・マネージャー養成講座」が開催されました。

今回、午前中が下関市内の文化財視察。会場の下関市立近代先人顕彰館(愛称:田中絹代ぶんか館)をスタートし、昨年7月に登録文化財になったばかりの赤間神宮水天門・回廊(昭和32年)→日清講和記念館(昭和12年)→藤原義江記念館(旧リンガー邸/昭和11年)→旧下関英国領事館(明治39年/W.コーワン)→旧秋田商会ビル(大正4年/西澤忠三郎)→下関南部町郵便局(明治33年/三橋四郎)→旧不動貯蓄銀行下関支店(昭和9年/関根要太郎)→山口銀行旧本店(大正9年/長野宇平治)と回りました。

秋田商会では、屋上にある庭園や茶室も見せていただきましたし、山口銀行旧本店では地下の耐震補強や、小屋裏のカーン式鉄筋構造の様子など、貴重なものも見ることができました。

いやぁ、下関は明治・大正・昭和にまたがる、正に近代建築の宝庫ですね。

 午後からは、田中絹代ぶんか館1階ミニホールで、高月鈴世氏(下関市文化財保護課)と太田英一氏(文建協)による講演を聴講しました。

高月氏は、「下関市の文化財建造物及び日本遺産関門ノスタルジック海峡~時の停車場、近代化の記憶」がテーマ。

一方、太田氏は「文化財の保存・活用論(近代建築編)」のテーマで、自ら監督された下関英国領事館や旧滝部小学校、更に現在取り組んでおられる「重要文化財・名古屋市東山植物園温室前館」の改修技術を様々に披露されました。

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